一生に一度の子どもの成長期!運動能力・学力を上げる「ゴールデンエイジ」とは?

皆様こんにちは。

早速ですが、皆様は「ゴールデンエイジ」という言葉をご存知ですか?

ゴールデンエイジとは、一生の中でも最も運動神経が発達し、運動能力も急速に向上する時期で、主に10歳から12歳の年代にあたる子どもたちを指すものです。ゴールデンエイジ期に発育・発達に適した運動指導を行えば、どんなスポーツ選手でも作ることは可能であるとまで言われています。

体を動かすというのは、常に脳と筋肉で情報のやりとりをしていることで、脳と筋肉とをつないでいるのが運動神経の回路です。この運動神経の回路が増えていくのが10歳あるいは12歳ごろまでであり、つまり小学生の時期になるのです。

また、神経系統は5歳ごろで80%、12歳ごろまでに100%形成されると言われています。この時期というのが小学生の時期に該当するのです。



1.現代の子どもの体力(令和4年度)


子供の体力については、スポーツ庁の資料を参考にします。

「令和4年度 全国体力・運動能力・運動習慣等調査結果ポイント」により、過去と現在の子供の体力の変化について理解することができます。

・体力合計点

令和元年からの調査から連続して小学生、中学生の男女共に体力が低下しているようです。また、学年が上がるごとに、体力は向上するものですが、この伸び率も鈍化しているとのこと。

・体力低下の要因

総運動時間が過去に比べ、減少している。

肥満型の生徒が増加している。

睡眠不足やスクリーンタイムの増加 「スクリーンタイム」・・・テレビ、スマホ、ゲーム

コロナウイルスによるマスクの着用に伴い、激しい運動の自粛


このような要因が考えられています。



2.運動機能と学力の関係


次に、ゴールデンエイジにおける運動が、学力に関係があるのかについてもみていきましょう。

アメリカのイリノイ大学の研究で小学3年生と5年生、約250人を対象に運動能力と学力の関係を調査した内容を参考にします。

この研究では、体力テストを実施しその内容と算数、国語の学力テストと比較したところ、運動能力が優れている子ほど、学力テストの成績も良いことが明らかになりました。そのほか、イリノイ州以外の研究や、算数、国語以外を対象にした体力テストと学力テストの研究でも、運動能力が高い子ほど学力も高い傾向にあったそうです。

この結果を受け、文部科学省でも偏差値と部活動入部率を比較したところ、部活動を行っている生徒ほど偏差値が高かったようです。

上記の研究には、脳のホルモンが関係しているのではないかと言われています。

適度に運動を行うことで、BDNFという神経栄養因子がタンパク質の分泌を高め、これが脳の神経発達に良い影響を与えられると考えられています。

ゴールデンエイジ時の運動は、運動能力以外に脳の発達を促進し、学力レベルも上げてくれるということです。



3.ゴールデンエイジが大切な理由


ゴールデンエイジは運動能力が急速に発達する時期であり、一生のうちで大切な時期といえます。ゴールデンエイジという言葉以外にも


プレゴールデンエイジ(5〜8歳)

遊びの中で色々な動きを身につける時期。集中力が続かず、未発達な部分もある。


ゴールデンエイジ(9〜12歳)

運動技術を身につけるのに適している時期。短期間で習得できる。


ポストゴールデンエイジ(13〜15歳)

ゴールデンエイジまでに身につけた技術の質を高める時期。


上記の種類があります。


ゴールデンエイジ時期には、神経系の発達が著しいので、この時期に必要な運動例としては、「走る・蹴る・投げる」と言った基本的な動作を楽しみながら行うことが大切です。この時期は、一つのスポーツを行うというよりは、興味を持ったスポーツを複数楽しませてあげるのが望ましいといえます。


子供が積極的に運動を楽しむために、本人が楽しめる環境を作ることが大切です。

プレゴールデンエイジ時には、ボールを使った遊びや、鬼ごっこ、鉄棒、縄跳びなど遊びの中で行える運動がおすすめです。

ポストゴールデンエイジ時には、神経系がほぼ発達しているので、技術を高めていく時期にあたります。文部科学省によると、体力や運動能力だけでなく、知識や技能、思考力や判断力なども養うことが期待されるとあります。



4.まとめ


このように、ゴールデンエイジと言われる時期の運動が、その後の運動能力だけでなく、学力にも影響を与えるということがわかりました。

また、幼少期から行う運動では、ルール遊びも行うため、ルールを理解し楽しく体を動かすことで、脳にも体にも良い影響を与えることができます。

運動を行うことに遅いということはありませんが、ぜひこのゴールデンエイジの時期に様々な運動を経験することで、未来のスポーツ選手を作るきっかけになるかもしれません。

マチトレ麹町店でも、キッズパーソナルを行っていますが、ここから未来のスポーツ選手が出てくるかもしれませんね!

【キッズパーソナルトレーニング 体幹&知育】マチトレ麹町店

東京都千代田区麹町に唯一ある子どものパーソナルトレーニングジム。体幹トレーニングとマチトレ個別のキッズトレーニングプログラムで子どもの発育発達促進や怪我の予防、運動神経向上を目的として小学生に必要な運動スキル獲得をコーチングしていきます。放課後トレーニングで運動の苦手を克服して運動の楽しさを発見しもっともっと自分を好きになるブレない自分軸を作ります。子どもの健康と運動能力向上知識をブログで発信!!